こんにちは。
院長の生野です。
認定医の更新、
いくつか条件があるのですが
今回ご紹介するのが
「症例報告」と言われるものです。
マルチブラケット装置で治療した患者さん(抜歯ケース)の
・初診
・治療後
・保定2年
で資料(模型、写真、レントゲン)を整え
分析し、考察せよ
というものです。
マルチブラケットの治療(抜歯症例)は2~3年かかるので
保定2年経過となると
初診から4~5年の月日を要することになります。
今回は2017年に矯正相談
2018年に治療開始
2020年に治療終了
2022年に保定2年経過
という患者さんの報告資料を作成することにしました。
写真と模型はしっかり取っていれば問題ないのですが
(それも意外と難しいのですが)
レントゲンの分析がなかなか厄介です。
レントゲンはこのままではただの画像なので
トレースという作業をします
こんな風に矯正学的に大事なポイントを抽出する感じです。
頚椎(首の骨)って大事なの?
と思いますがこれもトレースします
初診、治療終了、保定2年で重ねると
歯の動きや顎の成長・変化、口唇の位置の変化などがわかります。
久しぶりに定規と分度器を取り出して計測
分析項目を数値化します
そして報告書に治療結果をまとめる
考察する
書いてしまうとこれだけなのですが
重ね合わせをしてみておかしなところがあると
トレースを何度もやり直したり
測定の誤差を修正したり
それをもとに文章を作成したり
なかなか時間がかかります。
9年前にこれを10症例やったのですが
(認定医の新規申請は大学で特訓をしたのち10症例の症例報告が必要)
よくやったな〜
と思いました…
ただあの時は時間があったんですけど
今は診療後に…
深夜に帰宅すると
除雪部隊が頑張っているのがよくわかります!
お疲れ様です。
ちなみにまだ「考察」だけ終わっていないので
もう少し頑張ります。