お知らせ

2023.03.01

認定医の更新


こんにちは。
院長の生野です。

認定医の更新、
いくつか条件があるのですが
今回ご紹介するのが
「症例報告」と言われるものです。

マルチブラケット装置で治療した患者さん(抜歯ケース)の
・初診
・治療後
・保定2年
で資料(模型、写真、レントゲン)を整え
分析し、考察せよ

というものです。

マルチブラケットの治療(抜歯症例)は2~3年かかるので
保定2年経過となると
初診から4~5年の月日を要することになります。

今回は2017年に矯正相談
2018年に治療開始
2020年に治療終了
2022年に保定2年経過
という患者さんの報告資料を作成することにしました。

写真と模型はしっかり取っていれば問題ないのですが
(それも意外と難しいのですが)
レントゲンの分析がなかなか厄介です。

IMG_4302

レントゲンはこのままではただの画像なので

IMG_4303

トレースという作業をします

IMG_4309

こんな風に矯正学的に大事なポイントを抽出する感じです。
頚椎(首の骨)って大事なの?
と思いますがこれもトレースします

IMG_4308

初診、治療終了、保定2年で重ねると
歯の動きや顎の成長・変化、口唇の位置の変化などがわかります。

IMG_4314

久しぶりに定規と分度器を取り出して計測

IMG_4315

分析項目を数値化します

IMG_4316

そして報告書に治療結果をまとめる
考察する

書いてしまうとこれだけなのですが
重ね合わせをしてみておかしなところがあると
トレースを何度もやり直したり
測定の誤差を修正したり
それをもとに文章を作成したり
なかなか時間がかかります。

9年前にこれを10症例やったのですが
(認定医の新規申請は大学で特訓をしたのち10症例の症例報告が必要)
よくやったな〜
と思いました…

ただあの時は時間があったんですけど

今は診療後に…

深夜に帰宅すると
除雪部隊が頑張っているのがよくわかります!
お疲れ様です。

ちなみにまだ「考察」だけ終わっていないので
もう少し頑張ります。