お知らせ

2023.04.29

上の前歯が出ているのと下の前歯のでこぼこ治したい:ハーフリンガルブラケット矯正


症例紹介 part56 です。
(患者さんに掲載の許可をいただいております)

この患者さんは、25才女性。
約2年半前、
2020年12月
に矯正相談にいらした患者さんです。

「上の前歯が出ている」
「下の前歯が凸凹」
ということで来院されました。

2020年の12月に矯正相談
2020年12月、2021年1月で検査診断
2021年2月に上顎リンガルブラケット装置セット
2021年6月に下顎マルチブラケット装置セット

2年1ヶ月経過して無事ブラケット撤去しました。

初診時(2020年12月)と装置撤去時(2023年3月)の写真です。

正面
0000000010
0000000085

下から
0000000009
0000000086

上あご
0000000006
0000000089

下あご
0000000004
0000000090

右側
0000000008
0000000087

左側
0000000007
0000000088

ハーフリンガル(上顎リンガルブラケット)+下顎通常のワイヤー
ということで治療中はこのような見た目でした。
でも下あごの歯は笑っても口唇で隠れてほとんど見えません!

0000000037
0000000041

問題点
・上顎前突
・上下顎前歯の叢生

上顎前突を改善するために、
上顎の左側第一小臼歯、右側第二小臼歯
上顎の左右の小臼歯2本を抜去しました。

奥歯の位置の前後的な左右差がある場合に
今回のように左右で違う歯を抜くことがあります。
その方が治療も容易になり期間も短くなります。

左側は奥歯の位置を変えないで
犬歯を大きく後退させるので
アンカースクリューが必要でした。

下顎の叢生は抜歯ではなくIPRで並べています。
例えばこのような症例でIPRもせず前歯を並べてしまうと
まず間違いなく後戻りの原因になってしまいます。

ただし、IPRをして並べても
このくらい前歯が捻れていると
後戻りは大変しやすいので
FIXタイプのリテーナー(固定式の細いワイヤー)
0000000090
の使用をお勧めすることが多いです。

抜歯ケースですが、トラブルもなく
2年1ヶ月で装置撤去できました。
保定も頑張りましょう。

治療方法:上顎左側第一小臼歯、上顎右側第二小臼歯の抜去
使用装置:マルチブラケット装置(上顎リンガルブラケット装置)
     アンカースクリュー

これまでにかかった費用は
検査診断 3.5万
唾液検査 0.5万
装置料金 77万(62+裏側15)
アンカースクリュー 1.5万
調整費 15.6万(0.6万x26回)
保定装置料 2万

<症例情報まとめ>
主訴 上顎前突、下顎前歯部叢生
診断名 上顎前突、上下顎前歯部叢生
年齢 25歳
主な装置 マルチブラケット装置(上顎リンガルブラケット装置)
     アンカースクリュー
抜歯部位 上顎左側第一小臼歯、上顎右側第二小臼歯
治療期間 2年1ヶ月
治療費  100.1万+税
リスク 歯肉退縮、ブラックトライアングル、歯根吸収、顎関節症状等

札幌 桑園 矯正歯科egao 笑顔