お知らせ

2017.08.08

ネジ?


こんにちは。
院長の生野です。

「ネジ」を見ながら「台風5号」の進路を調べていました。
こちらに向かってきているようですが、
今のところ北海道には大きな影響は出なそうですね。

今年は台風の被害が出なければ良いですが。
帯広への鉄路が遮断されたり、
ポテトチップスがなくなったり、
昨年は大変でした。

さて今日は「ネジ」のお話です。

矯正治療と何か関係が?
とお思いの方もいらっしゃると思います。

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ただの「ネジ」ではございません。

「歯科矯正用アンカースクリュー」
といいます。

世間では正式名称ではありませんが
「インプラント矯正」
と称されることもあります。

どのくらいのサイズの「ネジ」かといいますと

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長さは6.0mm~8.0mm
太さは1.6mm~2.0mm

といったところです。
(部位によって使い分けます)

どうやって使うのかというと、
頬っぺた側の歯茎に「ネジネジ」したり

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内側に「ネジネジ」したり

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上顎のど真ん中に「ネジネジ」したりします。

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初めてこれについてご説明すると

「やめてー!」と

顔をしかめる患者さまがほとんどなのですが、

これが、意外とほとんど痛くありません。

本当です。

今日も午前中に、

当初はご多分に漏れず、嫌がっていた患者さんが、

何もなかったようにケロッとした感じで

「ネジを歯茎に埋め込まれたまま」

帰って行かれました。

どのくらい痛くないのか?

2008年に調べている論文があります。

香港大学矯正歯科を受診した37名の患者さん、

・小臼歯の抜歯
・初めてのワイヤー装着
・歯科矯正用アンカースクリューの植立

どれが一番痛そうか?
アンケートを受けました。

結果は、痛そうな順に

歯科矯正用アンカースクリューの植立 > 小臼歯の抜歯 > 初めてのワイヤー装着

うんうん、
普通はそう思いますよね?

では、実際の痛みの順は

初めてのワイヤー装着 > 小臼歯の抜歯、歯科矯正用アンカースクリューの植立

でした。

ワイヤーの装着の方が痛かったそうです!

でもでも、抜歯と同じってことは痛いのでは??
と思われている心配性な方もいるでしょう。

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これは麻酔のカートリッジですが

小臼歯の抜歯をする場合、これを1本まるごと使用する先生が多いのではないかと思います。

でも、歯科矯正用アンカースクリューの植立の時は
このカートリッジの10分の1程度しか使いません!

なので、麻酔が切れた後の痛みもほとんどありません。
(念のため痛み止めはお渡ししますので、ご安心ください)

当院では、マルチブラケット装置での治療に必要があれば併用します。

これを使うことで
・治療の質が高まります。
・治療終了までの期間の短縮につながります。

このへんのことをまた次回ご説明します。

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