症例紹介 part56 です。
(患者さんに掲載の許可をいただいております)
この患者さんは、25才女性。
約2年半前、
2020年12月
に矯正相談にいらした患者さんです。
「上の前歯が出ている」
「下の前歯が凸凹」
ということで来院されました。
2020年の12月に矯正相談
2020年12月、2021年1月で検査診断
2021年2月に上顎リンガルブラケット装置セット
2021年6月に下顎マルチブラケット装置セット
2年1ヶ月経過して無事ブラケット撤去しました。
初診時(2020年12月)と装置撤去時(2023年3月)の写真です。
正面
下から
上あご
下あご
右側
左側
ハーフリンガル(上顎リンガルブラケット)+下顎通常のワイヤー
ということで治療中はこのような見た目でした。
でも下あごの歯は笑っても口唇で隠れてほとんど見えません!
問題点
・上顎前突
・上下顎前歯の叢生
上顎前突を改善するために、
上顎の左側第一小臼歯、右側第二小臼歯
上顎の左右の小臼歯2本を抜去しました。
奥歯の位置の前後的な左右差がある場合に
今回のように左右で違う歯を抜くことがあります。
その方が治療も容易になり期間も短くなります。
左側は奥歯の位置を変えないで
犬歯を大きく後退させるので
アンカースクリューが必要でした。
下顎の叢生は抜歯ではなくIPRで並べています。
例えばこのような症例でIPRもせず前歯を並べてしまうと
まず間違いなく後戻りの原因になってしまいます。
ただし、IPRをして並べても
このくらい前歯が捻れていると
後戻りは大変しやすいので
FIXタイプのリテーナー(固定式の細いワイヤー)
の使用をお勧めすることが多いです。
抜歯ケースですが、トラブルもなく
2年1ヶ月で装置撤去できました。
保定も頑張りましょう。
治療方法:上顎左側第一小臼歯、上顎右側第二小臼歯の抜去
使用装置:マルチブラケット装置(上顎リンガルブラケット装置)
アンカースクリュー
これまでにかかった費用は
検査診断 3.5万
唾液検査 0.5万
装置料金 77万(62+裏側15)
アンカースクリュー 1.5万
調整費 15.6万(0.6万x26回)
保定装置料 2万
<症例情報まとめ>
主訴 上顎前突、下顎前歯部叢生
診断名 上顎前突、上下顎前歯部叢生
年齢 25歳
主な装置 マルチブラケット装置(上顎リンガルブラケット装置)
アンカースクリュー
抜歯部位 上顎左側第一小臼歯、上顎右側第二小臼歯
治療期間 2年1ヶ月
治療費 100.1万+税
リスク 歯肉退縮、ブラックトライアングル、歯根吸収、顎関節症状等
札幌 桑園 矯正歯科egao 笑顔