症例紹介 part55　です。
（患者さんに掲載の許可をいただいております）

この患者さんは、初診時21才女性。

2021年10月に
矯正相談にいらした患者さんです。
「上の前歯2本が出ているのを治したい」
ということで来院されました。

2021年10月11月に検査診断
2022年1月にマルチブラケット装置セット

1年1ヶ月経過して無事ブラケット撤去しました。

初診時（2021年10月）と装置撤去後（2023年2月）の写真です。

正面

下から

上あご

下あご

右側

左側

この患者さんの「問題点」は
検査の結果

・上顎前歯唇側傾斜
・Angle ClⅡ（上の奥歯に対して下の奥歯が後ろ）

でした。

治療方針としては

・上下顎とも非抜歯
・ただし上顎両側親知らずは抜歯
・アンカースクリューで上顎を歯列ごと後方移動

としました。

相談の時は
「上顎の小臼歯を抜去することになるかもしれません」
とお伝えしていて
患者さんも
「前歯が下がるのであればどうぞ抜いてください」
といった感じだったのですが
分析の結果、
「親知らずさえ抜けば小臼歯を抜かずに前歯を下げられる」
という診断になりました。

ただし、
上顎歯列全体を後方に移動するため
アンカースクリューは必須です。

非抜歯のうえに、歯の動きも良好でしたので
1年1ヶ月で装置撤去できました。
保定も頑張りましょう！

治療方法：非抜歯（上顎左右８抜歯）
使用装置：マルチブラケット装置、アンカースクリュー

これまでにかかった費用は
検査診断　3.5万
唾液検査　0.5万
装置料金　68万（上下ともホワイトワイヤー）
アンカースクリュー2本　3万
調整費　7.5万（0.5万x15回）
保定装置料　2万

＜症例情報まとめ＞
主訴　上顎前突
診断名　上顎前突、叢生
年齢　21歳
主な装置　マルチブラケット装置
　　　　　アンカースクリュー
抜歯部位　非抜歯（上顎両側第三大臼歯）
治療期間　1年1ヶ月
治療費　　84.5万＋税
リスク　歯肉退縮、ブラックトライアングル、歯根吸収、顎関節症状等

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