お知らせ

2022.11.30

上下前歯のでこぼこ治したい(埋伏歯あり):通常のワイヤー


症例紹介 part54 です。
(患者さんに掲載の許可をいただいております)

この患者さんは、初診時12才男性。

2020年3月に
矯正相談にいらした患者さんです。
「上下の前歯をきれいにしたい」
ということで来院されました。

2020年4月に検査診断
2020年5月にマルチブラケット装置セット

2年3ヶ月経過して無事ブラケット撤去しました。

初診時(2020年4月)と装置撤去後(2022年8月)の写真です。

正面
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下から
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上あご
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下あご
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右側
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左側
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この患者さんの「問題点」は
検査の結果

・上顎前歯部叢生
・右下7(第二大臼歯)の完全埋伏
でした。

治療方針としては

・上顎左右4(第一小臼歯)の抜歯
・下顎左右5(第二小臼歯)の抜歯
・右下8の抜歯 → 口腔外科に依頼
・下顎前歯の位置不変、上顎前歯4.5mm後退、
・加強固定としてトランスパラタルアーチ

としました。

このくらいであれば非抜歯(歯を抜かない)で
並べられるのでは?
と思う方いるのではないかと思いますが
今回は右下7が埋伏(埋まって出てこない)ので
それをしっかり萌出させるために
小臼歯を抜去する選択をしました。

<矯正治療前のレントゲン>
右下の奥歯が傾斜して出て来られません
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矯正開始後すぐに右下の8(親知らず)を抜歯
右下6の近心移動をしたところ
埋伏していた右下7は自然萌出しました。

ただ左下7は左下6の近心移動を終えても
自然に萌出して来なかったので
1年後に再度、左下8の抜歯と左下7の開窓を
口腔外科で行ってもらいました。

左下7のコントロールに時間がかかりましたが
2年3ヶ月で無事装置撤去できました。

左上7はまだ生えてきませんが
自然に萌出することを期待して
矯正治療は保定観察に移行しました。

<矯正治療後のレントゲン>
上下小臼歯が抜歯、下顎左右親知らずが抜歯され
傾斜していた大臼歯はしっかり配列されています。

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治療方法:上顎左右第一小臼歯抜歯
     下顎左右第二小臼歯抜歯
     下顎左右第三大臼歯抜歯
使用装置:マルチブラケット装置、アンカースクリュー

これまでにかかった費用は
検査診断 3.5万
唾液検査 0.5万
装置料金 62万(通常のワイヤー)
調整費 12.5万(0.5万x25回)
保定装置料 2万

<症例情報まとめ>
主訴 叢生
診断名 叢生、左下第二大臼歯の完全埋伏
年齢 12歳
主な装置 マルチブラケット装置
     トランスパラタルアーチ
抜歯部位 上顎左右第一小臼歯
     下顎左右第二小臼歯
治療期間 2年3ヶ月
治療費  80.5万+税
リスク 歯肉退縮、ブラックトライアングル、歯根吸収、顎関節症状等

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