こんにちは。
院長の生野です。
「ネジ」を見ながら「台風5号」の進路を調べていました。
こちらに向かってきているようですが、
今のところ北海道には大きな影響は出なそうですね。
今年は台風の被害が出なければ良いですが。
帯広への鉄路が遮断されたり、
ポテトチップスがなくなったり、
昨年は大変でした。
さて今日は「ネジ」のお話です。
矯正治療と何か関係が?
とお思いの方もいらっしゃると思います。
ただの「ネジ」ではございません。
「歯科矯正用アンカースクリュー」
といいます。
世間では正式名称ではありませんが
「インプラント矯正」
と称されることもあります。
どのくらいのサイズの「ネジ」かといいますと
長さは6.0mm~8.0mm
太さは1.6mm~2.0mm
といったところです。
(部位によって使い分けます)
どうやって使うのかというと、
頬っぺた側の歯茎に「ネジネジ」したり
内側に「ネジネジ」したり
上顎のど真ん中に「ネジネジ」したりします。
初めてこれについてご説明すると
「やめてー!」と
顔をしかめる患者さまがほとんどなのですが、
これが、意外とほとんど痛くありません。
本当です。
今日も午前中に、
当初はご多分に漏れず、嫌がっていた患者さんが、
何もなかったようにケロッとした感じで
「ネジを歯茎に埋め込まれたまま」
帰って行かれました。
どのくらい痛くないのか?
2008年に調べている論文があります。
香港大学矯正歯科を受診した37名の患者さん、
・小臼歯の抜歯
・初めてのワイヤー装着
・歯科矯正用アンカースクリューの植立
どれが一番痛そうか?
アンケートを受けました。
結果は、痛そうな順に
歯科矯正用アンカースクリューの植立 > 小臼歯の抜歯 > 初めてのワイヤー装着
うんうん、
普通はそう思いますよね?
では、実際の痛みの順は
初めてのワイヤー装着 > 小臼歯の抜歯、歯科矯正用アンカースクリューの植立
でした。
ワイヤーの装着の方が痛かったそうです!
でもでも、抜歯と同じってことは痛いのでは??
と思われている心配性な方もいるでしょう。
これは麻酔のカートリッジですが
小臼歯の抜歯をする場合、これを1本まるごと使用する先生が多いのではないかと思います。
でも、歯科矯正用アンカースクリューの植立の時は
このカートリッジの10分の1程度しか使いません!
なので、麻酔が切れた後の痛みもほとんどありません。
(念のため痛み止めはお渡ししますので、ご安心ください)
当院では、マルチブラケット装置での治療に必要があれば併用します。
これを使うことで
・治療の質が高まります。
・治療終了までの期間の短縮につながります。
このへんのことをまた次回ご説明します。
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