お知らせ

2023.12.26

全体的に歯が内側に入っているのが気になる:通常のワイヤー


症例紹介 part63 です。
(患者さんに掲載の許可をいただいております)

この患者さんは、12才男性。

約1年半前、
2022年3月
に矯正相談にいらした患者さんです。

「全体的に歯が内側に入っている」
「下の前歯がでこぼこ」
ということで来院されました。

少し珍しい訴えですが
確かに上下の顎がV字でほっそりしている患者さんでした。

2022年の3月に矯正相談
2022年4月6月に検査診断
2022年7月に上顎マルチブラケット装置とクワドヘリックスセット
2022年8月に下顎マルチブラケット装置セット

1年4ヶ月経過して無事ブラケット撤去しました。
ちなみにクワドヘリックスは4ヶ月で撤去しています。

初診時(2022年4月)と装置撤去時(2023年11月)の写真です。

正面
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下から
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上あご
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下あご
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右側
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左側
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問題点

・上下顎歯槽基底幅径の狭小(V字歯列)
・上顎前突傾向
・上下顎前歯部叢生

上記を改善することを目標として

・上顎骨をクワドヘリックスで側方拡大
・側方拡大により非抜歯だが上下前歯部を若干後退させる
・上顎前突傾向は顎間ゴムで改善させる

以上の方針で治療を行いました。

まだ左下のEという乳歯が残っていたり
第二大臼歯が生え揃っていなかったり
と2期治療開始のギリギリのところでしたが
検査診断中に萌出することが予想できたので
12歳でいわゆる大人の矯正治療(すべて永久歯)
を開始しました。

クワドヘリックスという装置、
20歳以上ではあまり使いませんが
10代の患者さんには骨格的な上顎の幅の拡大を
期待して使用することがあります。

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2022年7月

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2022年10月

3ヶ月程で4〜5mm拡大するのを期待して使用しています。
今回はとても順調に拡がったように見えます。

とても協力的で予約通りきっちり通っていただき
10代で、歯の動きもとても早かったので
1年4ヶ月で装置撤去できました。

下顎前歯の叢生は
とても後戻りしやすいので
固定式の保定式装置を接着させていただきました。

保定もがんばりましょう!

治療方法:非抜歯
使用装置:マルチブラケット装置
     クワドヘリックス

これまでにかかった費用は
検査診断 4.0万
唾液検査 0.5万
装置料金 62万
調整費 8.5万(0.5万x17回)
保定装置料 3万

<症例情報まとめ>
主訴 上下顎前歯部叢生
診断名 上下顎前歯部叢生
主な装置 マルチブラケット装置
     クワドヘリックス
抜歯部位 なし
治療期間 1年4ヶ月
治療費  78万+税
リスク 歯肉退縮、ブラックトライアングル、歯根吸収、顎関節症状等

札幌 桑園 矯正歯科egao 笑顔