症例紹介 part116です。
(患者さんに掲載の許可をいただいております)
この患者さんは、初診時18才女性。
約3年半前、
2022年3月
に矯正相談にいらした患者さんです。
「上の前歯が出ている」
「下の歯並びがでこぼこ」
ということで来院されました。
2022年3月に矯正相談
2022年5月7月に検査診断
2022年7月に上顎マルチブラケット装置セット
2022年11月に下顎マルチブラケット装置セット
3年0ヶ月経過して無事ブラケット撤去しました。
初診時(2022年5月)と装置撤去時(2025年8月)の写真です。
正面
下から
上あご
下あご
右側
左側
問題点
・下顎骨の後方回転による上顎前突
・叢生
・上下顎前歯唇側傾斜
治療方針:
・上顎左右4抜歯
・下顎左右5抜歯
・上顎口蓋正中に固定源としてアンカースクリュー
治療方法:
・上顎左右第一小臼歯抜歯
・下顎左右第二小臼歯抜歯
使用装置:上下顎マルチブラケット装置
アンカースクリュー
下顎骨の後方回転(セファロ分析で判断)を認める場合
口蓋にアンカースクリューを埋入し
上顎臼歯を圧下させ
下顎骨が前方に回転することを
狙って治療することがあります。
(オトガイがわずかに前に移動できる)
開咬の場合は特によくやる方法ですが
上顎前突でも行うことがあります。
デメリットは
前歯の咬み合わせが深くなるので
前歯をより圧下する必要があるので
治療期間は伸びます。
この患者さんの場合は
口蓋のアンカースクリュー
の効果もあり
お見せできませんが
「横顔美人」になりました。
(E-lineをほぼ達成)
ずいぶん良くなられたので
レントゲンで確認したところ
前歯は上11.0mm,下6.0mm
後方に移動しておりました。
おそらく口唇閉鎖も楽になっているはずですので
健康にも寄与すると思います。
3年間、お疲れ様でした。
保定も頑張りましょう。
これまでにかかった費用は
検査診断 4.0万
唾液検査 0.5万
装置料金 62万
ホワイトワイヤー 3.0万
アンカースクリュー2本 3.0万
調整費 18.5万(0.5万x37回)
保定装置料 3万
<症例情報まとめ>
主訴 上顎前突、叢生
診断名 上顎前突、叢生、上下顎前歯唇側傾斜
主な装置 上下顎マルチブラケット装置
アンカースクリュー
抜歯部位 上顎左右第一小臼歯
下顎左右第二小臼歯
治療期間 3年0ヶ月
治療費 94万+税
リスク 歯肉退縮、ブラックトライアングル、歯根吸収、顎関節症状等
札幌 桑園 矯正歯科egao 笑顔