症例紹介 part83 です。
(患者さんに掲載の許可をいただいております)
この患者さんは、初診時15才女性。
約2年半前、
2021年12月
に矯正相談にいらした患者さんです。
「上の前歯が出ているのを治したい」
ということで来院されました。
高校受験前に相談に来られ、
受験後に検査を行いたいというご要望でした。
2021年の12月に矯正相談
2022年2月,3月に検査診断
2022年4月に上顎マルチブラケット装置セット
2022年7月に下顎マルチブラケット装置セット
2年2ヶ月経過して無事ブラケット撤去しました。
初診時(2022年2月)と装置撤去時(2024年6月)の写真です。
正面
下から
上あご
下あご
右側
左側
問題点
・上顎前突
・上下前歯の唇側傾斜
・下顎前歯部叢生
治療方針:
上下顎左右第一小臼歯を抜歯し
上顎前歯は7.0mm後方に移動する
下顎前歯は5.0mm後方に移動する
治療方法:
・上下左右第一小臼歯抜歯
・アンカースクリューで上顎の加強固定
使用装置:上下顎マルチブラケット装置
アンカースクリュー
上顎左右臼歯部にアンカースクリューを使用し
小臼歯を抜歯したスペースのほぼすべてを
前歯が下がるために利用しました。
アンカースクリューは
10代の女子は骨が柔らかいため
脱落率がやや多いと言われていますが
問題なく使える場合も多いため
当院では相談の上で
使用することもあります。
この患者さんの場合は
アンカースクリュー埋入の
9ヶ月後に左上
1年4ヶ月後に右上
のアンカースクリューが揺れてきて
撤去しました。
(左上は再埋入を行いました:無料)
脱落する場合は数ヶ月で起こる場合が多いので
ちょっと珍しいケースでした。
2年ちょっとで機能的な咬合を達成できました。
保定も頑張りましょう。
これまでにかかった費用は
検査診断 4万
唾液検査 0.5万
装置料金 62万
アンカースクリュー2本 3万
調整費 13万(0.5万x26回)
保定装置料 3万
<症例情報まとめ>
主訴 上顎前突
診断名 上顎前突、上下顎前歯唇側傾斜、下顎前歯部叢生
主な装置 マルチブラケット装置、アンカースクリュー
抜歯部位 上下左右第一小臼歯
治療期間 2年2ヶ月
治療費 85.5万+税
リスク 歯肉退縮、ブラックトライアングル、歯根吸収、顎関節症状等
札幌 桑園 矯正歯科egao 笑顔