症例紹介 part63 です。
(患者さんに掲載の許可をいただいております)
この患者さんは、12才男性。
約1年半前、
2022年3月
に矯正相談にいらした患者さんです。
「全体的に歯が内側に入っている」
「下の前歯がでこぼこ」
ということで来院されました。
少し珍しい訴えですが
確かに上下の顎がV字でほっそりしている患者さんでした。
2022年の3月に矯正相談
2022年4月6月に検査診断
2022年7月に上顎マルチブラケット装置とクワドヘリックスセット
2022年8月に下顎マルチブラケット装置セット
1年4ヶ月経過して無事ブラケット撤去しました。
ちなみにクワドヘリックスは4ヶ月で撤去しています。
初診時(2022年4月)と装置撤去時(2023年11月)の写真です。
正面
下から
上あご
下あご
右側
左側
問題点
・上下顎歯槽基底幅径の狭小(V字歯列)
・上顎前突傾向
・上下顎前歯部叢生
上記を改善することを目標として
・上顎骨をクワドヘリックスで側方拡大
・側方拡大により非抜歯だが上下前歯部を若干後退させる
・上顎前突傾向は顎間ゴムで改善させる
以上の方針で治療を行いました。
まだ左下のEという乳歯が残っていたり
第二大臼歯が生え揃っていなかったり
と2期治療開始のギリギリのところでしたが
検査診断中に萌出することが予想できたので
12歳でいわゆる大人の矯正治療(すべて永久歯)
を開始しました。
クワドヘリックスという装置、
20歳以上ではあまり使いませんが
10代の患者さんには骨格的な上顎の幅の拡大を
期待して使用することがあります。
2022年7月
2022年10月
3ヶ月程で4〜5mm拡大するのを期待して使用しています。
今回はとても順調に拡がったように見えます。
とても協力的で予約通りきっちり通っていただき
10代で、歯の動きもとても早かったので
1年4ヶ月で装置撤去できました。
下顎前歯の叢生は
とても後戻りしやすいので
固定式の保定式装置を接着させていただきました。
保定もがんばりましょう!
治療方法:非抜歯
使用装置:マルチブラケット装置
クワドヘリックス
これまでにかかった費用は
検査診断 4.0万
唾液検査 0.5万
装置料金 62万
調整費 8.5万(0.5万x17回)
保定装置料 3万
<症例情報まとめ>
主訴 上下顎前歯部叢生
診断名 上下顎前歯部叢生
主な装置 マルチブラケット装置
クワドヘリックス
抜歯部位 なし
治療期間 1年4ヶ月
治療費 78万+税
リスク 歯肉退縮、ブラックトライアングル、歯根吸収、顎関節症状等
札幌 桑園 矯正歯科egao 笑顔