お知らせ

2023.06.05

犬歯が出ているのを治したい:ホワイトワイヤー


症例紹介 part57 です。
(患者さんに掲載の許可をいただいております)

この患者さんは、19才女性。
約2年前、
2021年2月
に矯正相談にいらした患者さんです。

「犬歯が出ている」
「上の一番奥歯が外側に出ている」
ということで来院されました。

2021年の2月に矯正相談
2021年2月4月に検査診断
2021年7月に上顎マルチブラケット装置セット
2021年10月に下顎マルチブラケット装置セット

1年9ヶ月経過して無事ブラケット撤去しました。

初診時(2021年7月)と装置撤去時(2023年4月)の写真です。

正面
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下から
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上あご
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下あご
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右側
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左側
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問題点
・下顎前突
・右上犬歯の唇側転位
・上顎両側第二大臼歯の頬側転位

今回の治療方針は
1、虫歯治療済みの上顎両側第二大臼歯は抜歯
 →そこには健全な親知らずを萌出させる
2、右側犬歯を歯列弓に入れるために右側臼歯の遠心移動
 by アンカースクリュー
3、下顎歯列を全体的に後退させる
 by アンカープレート

としました。

3、はどういうことか説明しますと
この患者さん、実は上下の奥歯の位置関係が正しくありません。
下顎の方が左4mm,右2mm程度前方にあります。
これを治さずして下顎前歯の凸凹を治すと
反対咬合になってしまいます。

写真を見てなんとなく想像できますか??

ですので、
治療方法としては

・外科的矯正治療
・アンカーを使った矯正単独治療

の2通りが考えられるのですが

今回は
・アンカーを使った矯正単独治療
を希望され、

アンカープレートを口腔外科で埋入していただき
(左下の親知らずも抜歯していただきました)
矯正治療を行いました。

途中、成人式のため装置撤去
という事情もありましたが
1年9ヶ月で装置撤去できました。

歯列全体を移動した下顎は
あと1年はアンカープレートで固定しておく予定です。

上顎の親知らずも萌出途上のため
今後、コントロールして下の歯と咬ませる予定です。

保定期間中も親知らずのコントロールのため
ご協力いただきますので宜しくお願い致します。

治療方法:上顎両側第二大臼歯の抜去
使用装置:マルチブラケット装置
     アンカースクリュー、アンカープレート

これまでにかかった費用は
検査診断 3.5万
唾液検査 0.5万
装置料金 62万
ホワイトワイヤー上顎 3万
アンカースクリュー 1.5万
アンカープレート(口腔外科にて)
調整費 11.5万(0.5万x23回)
保定装置料 2万

<症例情報まとめ>
主訴 右上犬歯唇側転位、上顎両側第二大臼歯頬側転位
診断名 下顎前突、上下顎前歯部叢生、上顎両側第二大臼歯頬側転位
年齢 19歳
主な装置 マルチブラケット装置
     アンカースクリュー(上顎)
     アンカープレート(下顎)
抜歯部位 上顎両側第二大臼歯、左下第三大臼歯
治療期間 1年9ヶ月
治療費  84万+税
リスク 歯肉退縮、ブラックトライアングル、歯根吸収、顎関節症状等

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