こんにちは。
院長の生野啓一郎です。
フッ素塗布。
当院でも子供に推奨しているものですが、
そのフッ素に関して最近の話題がありますのでご紹介させていただきますね。
今年の3月17日、
厚生労働省はこれまで「1,000ppm以下」に規定されていた歯みがき剤のフッ化物濃度の上限を
「1,500ppm」まで引き上げました。
そしてそして
実際に今週のはじめ、フッ素高濃度1450ppm配合の歯みがき剤の販売が開始されています。
サンスターから、5月15日「バトラー エフペーストα」
ライオンからは、6月より「クリニカアドバンテージ ハミガキ」
ただし、注意点があります。
高濃度のフッ化物配合薬用歯みがきが販売されるにあたり、その注意表示として
① 「6歳未満の子供への使用は控える」旨を表示する
② 「6歳未満の子供の手の届かない所に保管する」旨を表示する
などが基準として設けられています。
「5歳児までは使用を控えてください!」ということです。
このフッ素の濃度、
子供への使用に関しての推奨は国により異なり、
フィンランド → 第1乳臼歯が萌出したら 1,000ppm の歯磨剤を豆粒大で使用
オランダ → 2歳までは 1日 1回、2歳からは 1日 2回のペースでの500ppmの歯みがき剤使用
欧州小児歯科学会 → 6ヵ月から2歳未満は 500ppm を 1 日 2 回、豆粒大での使用
となっています。
このあたりは日本と同じ 1,000ppm以下。
一方で、
イギリス → 3~6歳では 1,350 ~ 1,500ppm の薬用歯みがき剤の使用
というところもあったりします。
みなさんに間違えて欲しくないのは
この「歯磨き粉」に含まれるフッ素と、当院で子供に塗布する「フッ素」は全く濃度が違っているということです。
「フッ素塗布」に使用するのはなんと 「9000ppm」
ざっくりいうと10倍くらい濃いのです。
だから数ヶ月に1度なんですね。
さて、「歯磨き粉」の話に戻りますが、
これからたくさんフッ素高濃度のものが増えてくると思いますので
良い商品だなと思うものに出会ったら
「大人の矯正治療中の患者様に」
当院でもご紹介させていただこうと思います。
まずは使ってみますね。
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