こんにちは。
院長の生野です。
前回、「認定医」のお話をしましたが
検索すると「専門医」という言葉も見かけると思います。
ですので、今回はそのお話です。
「日本矯正歯科学会専門医」とは「認定医」のさらに上の資格です。
私はまだ取得しておりません。
試験を受ける条件の1つに「10年以上継続して学会会員であること」
という条件があるので(何年か前までは12年以上だった)
ちょうど今年で10年目なんです。
でも先ほど、学会ホームページを確認したところ、新たな事実を発見してしまいました。
条件が「7年以上継続して学会会員であること」に2017年度からなったそうです。
短縮されている… ( ̄∇ ̄)
この「専門医制度」2006年にできまして
2006年度合格者 156名
2007年度合格者 70名
2008年度合格者 17名
2009年度合格者 15名
2010年度合格者 10名
2011年度合格者 30名
2012年度合格者 3名
2013年度合格者 7名
2014年度合格者 9名
2015年度合格者 6名
2016年度合格者 5名
となっております。
現在の専門医の306名中はじめの2年(2006~2007)の合格者が約74%を占めている…(o_o)
ちょっと若手に不利すぎる気がしないでもないデータ…
調べてみてもわかりませんでしたが
専門医の平均年齢は60歳に近い50代なのではないでしょうか(予想)
あと10何年かたつと専門医は半減する???
あまりに最近の合格者が少ないので
2017年から学会が条件をちょっと優しくしたようです。
そうなんですが、私がこれから専門医を目指す場合、
課題症例を10症例提出しないといけません。
大学病院の患者さまは後輩Drに引き継いできましたので
症例はまさに「ゼロからのスタート」。
「7年以上継続して学会会員であること」になっても意味はなかった…残念
課題症例の1つに早期治療症例というのがありまして
1期治療から開始し、2期治療としてマルチブラケット装置で治療した症例も必要です。
仮に8歳のお子さんの治療を今(2017年)から開始するとして
12歳(2021年)でマルチブラケット装着
外すのが2年後の(2023年)
保定2年まで経過を見ると(2025年)
まだまだ先だなー、43歳
でも今回の条件の緩和で、保定資料の提出は10症例中7症例となっているので
早ければ2023年(6年後)に申請できる可能性はあるわけです!
もちろん提出する症例は仕上がりが「良い」症例でなくてはいけませんので
これから治療させていただく患者さまは全て、全力を尽くして治療したいと思います!
専門医制度、私たちのモチベーションの維持のためには一役かってくれているのでしょう。
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