お知らせ

2019.09.28

<治療終了>札幌に引っ越ししてきたので治療の続きをしたい:転医


症例紹介 part13 です。
(患者さんに掲載の許可をいただいております)

当院では転居に伴う転医をお引き受けしておりますが
その症例のご紹介です。

この患者さんは、当院の初診時22才女性。
大人の患者さんです。

1年半前の2018年4月に
前医からの転院資料を持参され
矯正相談にいらっしゃいました。

装置撤去までに予想される期間をお伝えし、
費用のご相談をして、

相談時に検査、
5月に再診断、
当院での治療継続をスタートしました。

そして1年3ヶ月経過しまして、
マルチブラケット装置撤去できました。

相談の時には
「あと1年くらいでしょうか」
とお話していたので
まあギリギリ予想通りでしょうか、笑

初診時(2018年4月)と装置撤去時(2019年8月)の写真です。

正面
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下から
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上あご
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下あご
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右側
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左側
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非常に良い仕上がりです。
保定もよろしくお願いします!

転医の際、
問題となるのは
やはり「費用」ですよね。

ちょっとそのへんのご説明をしておきます。

マルチブラケット装置(抜歯ケース)による治療は
治療のステップ(進行状態)が

1,前歯部の整列(初期)
2,犬歯の移動
3,歯列の空隙閉鎖
4,歯列咬合の仕上げ
5,保定

となります。
1,2,3は同時進行だったりすることも
あるわけなんですが…

日本矯正歯科学会
「矯正歯科患者の転医に際しての矯正費用の返金に関する指針」
というのが平成28年11月にできまして

・治療途中で転医や治療中止の時は返金をしましょう。
・矯正費用の清算額は治療のステップ(治療の進行状況)
 から決めましょう
・返金額の決定には以下の目安を参考に

となっております。

<返金の目安>
1,前歯部の整列(初期)60~70% 
2,犬歯の移動     40~60%
3,歯列の空隙閉鎖   30~40%
4,歯列咬合の仕上げ  20~30%
5,保定        0~5%

そして返金された費用で
転医先の治療を続けて下さい
ということになります。

でも、皆さんご存知のように
そもそも料金設定は各医院の自由なので、
同じ地域でも差があります。
地域が違うともっと差があったりします。

首都圏の方がおそらく料金設定は高い
ですよね?

なので残念ながら返金された費用のみで
治療が続けられるという訳では
ございません。

では実際に
この患者さんの場合は
当院でどんな条件で
お引き受けしたかなんですが

お口の中の状態は

2,犬歯の移動
(40~60%)
が終了し、

3,歯列の空隙閉鎖   
(30~40%)
をこれから開始

という段階でした。

ということで
当院では
日本矯正歯科学会の指針を目安にして
40%の費用で
治療の継続を引き受けるべきだと
計算するわけです。

でも実は今回、
残念なことに、
前医からの返金がなかった…
のです
まあ、そんなこともあるわけです。

ですので
当院では、
ご相談の上、
すでに治療3年経過していたので
1年/4年(このケースの矯正終了までの予想期間)
当院で治療という計算で
25%の費用で行うことで同意していただきました。

転医の場合は
治療の進行状況次第で
継続するための費用はケースバイケースとなります。

・非抜歯の場合、
・1期治療の途中の場合、
などは
「矯正歯科患者の転医に際しての矯正費用の返金に関する指針」
にも具体的な数字の返金目安がありません。

だから、本当に相談次第。

転医を希望される場合はまずはご相談下さい。
(前医からの初診時資料は必ずご準備下さい)

使用装置:マルチブラケット装置、ホールディングアーチ

当院での費用は
検査診断 3.5万
装置料金 60万x25% =15万
調整費  8万(0.5万x16回)
保定装置料 2万

<症例情報まとめ>
主訴 治療の継続
診断名 叢生
年齢 22歳
主な装置 マルチブラケット装置
抜歯部位 上下左右第一小臼歯
当院での治療期間 1年3ヶ月
治療費  28.5万+税
リスク 歯肉退縮、ブラックトライアングル、歯根吸収、顎関節症状等

札幌 桑園 矯正歯科egao 笑顔