お知らせ

2017.08.10

続続・ネジ?


「ネジ」のお話、最終話の予定です。

「歯科矯正用アンカースクリュー」について患者さんにお話するとき、
意外と多い質問が

「これっていつまで歯茎に刺さったままなんですか??」
「抜けるんですか?」

です。

>大丈夫です。
>治療に必要なくなった時点で抜きます。
>そして抜く時は、麻酔も必要ありません。痛くないですから。

「刺さっていた穴は??」

>数ヶ月で何もなかったように回復しますのでご安心下さい。

みなさん歯茎に埋入する「ネジ」ということで
失った歯の代わりに埋め込む「インプラント」のイメージが
大きいのかな、と思います。

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「インプラント」は
絶対に抜けてはいけないので
骨とくっつきます。
なので抜くとなると非常に大変です。

一方で、
「歯科矯正用アンカースクリュー」は
治療が終わったら外すこと前提の一時的なものなので
骨とくっつきません。
ネジネジの抵抗力で骨にとどまっているだけです。
だから抜こうと思えば簡単に抜けます。

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比べてみると、すごく貧弱そうですよね?
安心していただけましたか?

「簡単に抜ける」ということは
裏を返せば
「ちょっと抜けやすい」というデメリットにもなりかねます。

成功率(歯科矯正用アンカースクリューが脱落しないでしっかり歯茎に植立される確率)は
80% ~ 90% ほどと言われています。

脱落率は 10% ~ 20% ということですね。
これってどれくらいの確率か。
じゃんけんで2回連続勝つのと同じくらいです(あいこもなしで)。

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あまりなさそうだけど、意外とあるかも!
って感じですか???

一般的に骨が柔らかい(骨密度が低い)人ほど
成功率が低くなります。

なので

14歳以下 < 15歳以上
女性 < 男性
咬む力の弱い人(顎が細長い人)< 咬む力の強い人(顎がしっかりしている人)

といった感じです。
14歳以下の
女性で
顎がほっそりしている場合は
この方法が適応にならないこともあるということです。

こんな疑問も浮かんできそうですね。

「成功しなかった場合はどうするのですか?」

>まずは別の場所に植立し直します。
>たいていこれでなんとかなります。
>何度も脱落するようなら他の方法を考えます。

とお答えしています。
そうならないように、最善の努力はするのですが。

前回の記事の最後で

「ネジ」を安全に、確実に植立するためには
ネジを回転させる「強さ」が非常に重要なんです。

と書きました。
なんで重要かというと、

あまりに弱い力でネジが入るようだと、
骨が柔らかいので、「脱落しやすい」。

あまり強い力でネジを入れると、
過度に周りの骨を破壊してしまい、「脱落しやすい」。

といった理由があります。
一番まずいのが、強い力に耐えられず、ネジが折れてしまうことです。

なので、当院では成功率を上げるため
これを使っています。

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術者としても、
軽い力でこの道具を支えているだけで
「ネジ」が勝手に埋入されていくので楽チンなんです。
患者さんにも、ドクターにもお得なこの道具、最高ですね!

札幌 桑園 矯正歯科egao 笑顔