お知らせ

2018.03.03

IPR


こんにちは。
院長の生野です。

2月はスタッフ募集の記事を上位に表示しておきたいがために
記事の更新を控えておりました、笑

無事、スタッフも決まりましたので
久しぶりに矯正治療のことを書きます。

最近当院でも何故だかよくやっている処置に
「IPR」というものがあります。

IPRとは
「Interproximal Enamel Reduction」の略で
『歯の横幅を小さくするために行う処置』です。

「歯の横幅を小さくする処置??」

「???」

矯正相談の時に私はよく
『歯をほっそりさせる』とお話したりします。

「歯をほっそりさせる??」

「???」

端的に
わかりやすく
表現しますと

IPRとは
『歯を削り、横幅を小さくすることです』!

わざわざオブラートに包んだ言い方をするのは
『歯を削る』というと患者さんがビビってしまうからです…笑

IPRは
ディスキング・ストリッピングと言ったりもします。

IPR用の
ダイヤモンドディスクを使ったり

IMG_5794

ダイヤモンドストリップスを使ったりするからです。

IMG_5793

このような道具を使い、
歯の表面のエナメル質を一層削り、
歯のサイズを小さくします。

エナメル質の厚さは約1~2mmあり、
IPRで削るのは約0.2mm〜0.5mm程度。

0.2mm??
どうやって測るの??
って思いますよね

専用のメジャーがございます↓

IMG_5792

患者さんが心配するように、歯がしみたりすることはありません。

過去の研究結果よりIPRが原因で歯が悪くなったり、
むし歯になるという報告はありません。
むしろ、
IPRされた歯面のほうが再石灰化を引き起こし、
むし歯に対して強くなるという報告もあります。

ただ、矯正治療に必要なければ、IPRを虫歯予防のためにする人はいないと思いますが…。

なぜIPRが必要か?
ということですが、
歯を並べるための「スペースを作るため」です。

スペースを作るもう1つのメジャーな方法には
皆さんご存知と思いますが「抜歯」があります。

1本歯を抜歯すると多くの場合7~8mmのスペースができます。
そんなに多くのスペースはいらないけれども
ちょっとだけはスペースが必要だ、
という時に「IPR」で対応することが多いです。

歯と歯の間を削って0.5mm(片側約0.25mmのエナメル質の削除)の隙間を作る
というのを、例えば犬歯から犬歯の間の5カ所やると
0.5mm x 5 = 2.5mm のスペースができるのです。

ちりも積もれば… 結構な量ですね。

歯を抜かなくて済むと思えば、良い方法だと思いませんか?
大丈夫と言われても、削る方も少しドキドキするんですけどね、笑

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